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過去のIROIROな作例一覧 > シックな黒い収納ボックスと書類ケース('10年05月)
今月は、色ライナーの黒ライナーと言うシックな色合いのカラーダンボールを使って
収納ボックスと書類ケースを製作した事例をご紹介いたします。

シックな黒ライナーを使った事例


まずは黒い収納ボックスの事例をご紹介します。

カラーダンボール製の収納ボックス

衣類などを収納する際に綺麗に家具調に見せるために、お客様がカラーダンボールをリクエストされ 試作を重ねて製品化された収納ボックスです。
色についても、明るい色から木目調まで試作してみましたが、収納ボックスという用途を考えると、 結果的に黒というシックでシンプルな色が、使い勝手が良さそうで置き場を選ばないという観点から採用されました。

今回、収納という用途ならではの問題点がありました。
カラーダンボールは厚み2mm/3mmという薄いものが一般的ですので、衣類等軽いものでも積み重ねを前提とすると 強度面に若干不安がでてきてしまいます。

そこでその解決策として、こちらの収納ボックスは内側に5mmの強化ダンボールで作られた箱を内側に入れ、 各面が2重構造になるようにし、頑丈なつくりにしました。

収納ボックスの強度対策

寸法的には内側の補強箱、黒の外箱と隙間なく設計しておりますので、がたつきが少なく一体感がある作りになっております。

黒い外箱の手掛け穴を半開き・内箱を全開で作成しており、収納ボックスを持ち上げようと指を入れてひっぱる時に痛くならないように工夫してあります。
ただ、半開きは内側に残りの手掛け穴部分が黒くでっぱるので、気になる場合は半空きではなく完全空けにすることにより解消できます。

黒い収納ボックスの手掛穴

形状的には、内側の補強箱、外側の表面が黒い箱とも、みかん箱タイプの片方のフタが無い形(半A式形状)に手掛け穴付で作成しております。
そのため収納ボックスの底側だけはテープなどにより封をする必要があります。
底面を組み立て式にすればテープ不要になるのですが、 寸法にもよりますが、組み立て式でそれぞれ抜型を作成すると、それだけで6万円以上の抜型費用が発生してしまいます。
その点、半A式は抜型を作成せず、機械の設定だけで作成できますので、 安価で・寸法も都度自由に調整出来て大変手軽に作成でき、コスト的にもお得な収納ボックスです。

この収納ボックスの構造は底内側の補強箱、底外側の黒のカラーダンボール、フタ側の黒いキャップの3つのパーツからなる構造になっております。
納品時はそれぞれ平らに広げた状態でのお届けになります。

収納ボックスのパーツ

フタ側の黒いキャップは額縁と呼ばれる側面部分を包んで止める形式ですのでテープ等不要で組み立て出来ます。

ちなみに額縁付の形状は製造時に抜型が必要になるのですが、抜型無しにて作成するC式形状という形状で作ることもできます。
C式では各角をテープ等で止めるようになります。

両方の形状を比べても写真の収納ボックスをご覧いただければ判りますが見た目はほとんど変わりません。
左がテープ止め・右が額縁付です。
額縁無しはテープで止めた部分が見えるのと、額縁付は額縁の巾の分全体的に少し外寸法が大きくなるくらいの違いです。
なおテープで止める際は折角の黒い色が隠れないように、透明テープで止めると収納ボックス全体が綺麗に見えます。

収納ボックスの黒いフタの形


数量をまとめていただけると、アクリルなど石油系素材で作られた収納ボックスに比べて 環境にも優しく、黒というシックな色でも比較的安価に作れますのでお得です。


次にご紹介する事例は、黒くてシックな書類ケースです。

カラーダンボールの書類ケース

形状的にはN式変形フタ差込式というものになります。
同じN式でもフタを箱内部に向けて差込む形(N式上差込式)に比べると、 額縁が無く、箱の内側のフラップ部分にフタを止められるよう工夫をしてありますので、 フタを開けた時そのままにして、書類ケースとしてだけでなく黒くてシックなディスプレイとして見せる事も可能です。

書類ケースで黒いディスプレイ

書類ケースとしての組み立てはとても簡単で、まず短い方の差込を内フラップ差込みます。

書類ケースの組み立て

次に長いほうのフタについている差込を入れるだけで完成です。

書類ケースの組み立て2

書類ケースということですが、雑誌やパンフレットの梱包用途にも使えます。
今回の事例ではイベントで雑誌を入れるために作られましたが、 学校・教育関係の物販でカバンとして活用したり、同じイベントでも複数の種類をまとめて配布する際など、 いろいろな使い方が出来ます。
また、色が付いているだけで、そのイベントのイメージを伝えられますし、ダンボールという安価な素材感を払拭できます。
今回の黒ライナーは「つや消しの黒」といった感じですので、極端な自己主張が無く、シックなイベントに映える色です。

なおこの書類ケースは、テープ無しで組み立てられますので、イベント会場などで書類を入れながら組み立てることも出来、 また、納品時は広げた平らな状態になりますので、保管スペースは少なくすみます。

黒い書類ケースの展開状態

具体的な体積ですが、厚みが3mmのカラーダンボールですので、300枚積み重ねても高さ1メートル程度でおさまります。




今回紹介した作例は、 色ライナーという種類の、
黒ライナーという名前のシックな黒色の材料で作ってあります。


シックな黒ライナー、また収納ボックスや書類ケース以外でもIROIROとご要望にお応えいたします。
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